日記

1999.3.7

ノート

メイク持ってきてないの私
引きずった裾 
残った匂いと乱れた毛布
慣れていたはずなのに 
あれもこれも変わってた
広く感じた変わらない部屋

染み付いてんだ今は誰かの癖
青いジャージ木々が揺れてた
一瞬で過ぎてアルバムになった
これからだってこと
君は気づいてた
変わらない街と君の横顔

一度離れてしまったものは
元通りにはならない
味気ない返事にも慣れてたのに
今は物足りないままだ
僕のものでもない今は
でもあの時だけは僕のもの

薄れてたから重ねて書いても
滲んで2人、曖昧を、大人になったねなんて言う
近いのに遠いままだ
あの時みたいに2人とは呼ばれない
あのノートの続き
あいつらの悪口でも進路でもなくて
君が好きだと書けばよかったよ

変わらない街と君の横顔