ノート
メイク持ってきてないの私
引きずった裾
残った匂いと乱れた毛布
慣れていたはずなのに
あれもこれも変わってた
広く感じた変わらない部屋
染み付いてんだ今は誰かの癖
青いジャージ木々が揺れてた
一瞬で過ぎてアルバムになった
これからだってこと
君は気づいてた
変わらない街と君の横顔
一度離れてしまったものは
元通りにはならない
味気ない返事にも慣れてたのに
今は物足りないままだ
僕のものでもない今は
でもあの時だけは僕のもの
薄れてたから重ねて書いても
滲んで2人、曖昧を、大人になったねなんて言う
近いのに遠いままだ
あの時みたいに2人とは呼ばれない
あのノートの続き
あいつらの悪口でも進路でもなくて
君が好きだと書けばよかったよ
変わらない街と君の横顔